【投稿】国連・自由権規約委員会に参加して/李京柱
2014年07月26日 14:56 権利 民族教育堂々と生きていける日までたたかい続ける
「Stop Discrimination against Korean Schools in Japan(朝鮮学校に対する差別をやめろ)」。毎週金曜、文科省前で叫んでいるこの言葉を、スイス・ジュネーブまで行って訴えるとは、考えもしなかった。
今から4年前、私が大阪朝鮮高級学校3年生の時、当時の民主党政権は「高校無償化」制度を設けた。その制度から朝鮮学校は排除された。当時、私はラグビー部の一員として「全国大会」に出場し、日本の生徒らと一緒のグラウンドに立った。当然彼らと同じように「無償化」が適用されるものとばかり思っていた私の気持ちは無残に潰えた。
その時からすでに4年もの月日が経った。その間、アボジ、オモニたちが街頭に立ち、ハラボジ、ハルモニたちが声を枯らし、そして生徒たち自身が法廷に立った。昨年4〜5月に行われた国連・社会権規約委員会では、オモニたちが自らの子どもの権利を守るために、国連の事務所前で座り込みまでした。
朝鮮大学校外国語学部に進学し、大学生活を送る中、いつも心にひっかかっていたのは、自分たちの代で解決できなかった「無償化」問題に、後輩たちが苦しみ続けているという事実だった。それで何かできないかと思い、解決する方法を模索しながら、毎週金曜、文科省の前で「無償化」除外の不当性を叫んできた。
4年生になって間もない頃、私のもとにある話が舞い込んできた。
「ジュネーブへ行って、当事者として国連に訴えてみないか」