幼い頃からバレエ、新体操、ミュージカルなど習い事の日々。「楽器より踊りの方が好きだった」。初級部の頃は舞踊部。中級部でも舞踊部に入る気満々だったが、毎年コンクールで優秀作品賞に輝く強豪校である東大阪朝鮮中級学校の民族器楽部の部室に行って気持ちが一変。ソヘグムを演奏する先輩の姿に胸が躍り、それまでの舞踊熱はいずこかへ消えさった。
梁さんのソヘグム人生を振り返ると、その原点は高級部2年の頃にさかのぼる。大阪で行われた金剛山歌劇団の舞台で、団員らと共演したことだった。「プロの演奏家はこんなにうまいものなのか。いつか一緒に演奏したい!」と強く思ったという。各地のウリハッキョに金剛山歌劇団ファンは多い。しかし、この時から梁さんはそのうちの一人ではなく、一緒にステージに上がる団員になる夢を描いていた。
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