〈Strangers In Pyongyang 3〉羊角島ホテルで出会った泣き上戸の男/北岡裕
2014年05月12日 16:03 文化・歴史朝鮮伝統の禁煙法?
「日本からのお客さん、お酒は飲まれないのですか」。ふらりと冬の夜の羊角島国際ホテルのバーに入って来たその男性は、羊角島国際ホテルの名物だという、黒生ビールの入ったジョッキをあっという間にひとつ空にすると、カウンターでひとりコーヒーを飲む私に聞いた。私が酒も煙草もやらないと答えると、笑顔でひとつ大きく頷き「素晴らしいことです。私も健康のためにビールは1日ジョッキ1杯と決めているのです」と2杯目のジョッキに旨そうに口をつけたのだった。