兵庫・舞踊教室「ファニ」第1回発表会

民族の伝統、地域社会でつなぎたい

伊丹、尼崎地域に暮らす朝鮮学校女子児童・生徒たちが通う朝鮮舞踊教室「ファニ」（歓喜）の第1回発表会が3月26日、ピッコロシアター（兵庫県立尼崎青少年創造劇場、兵庫県尼崎市）で行われた。

生徒たちは優雅な踊りを披露した（重舞「大きなひとつ」）

神戸朝鮮高級学校、尼崎朝鮮初中級学校、伊丹朝鮮初級学校、また大阪朝鮮高級学校で学ぶ生徒たち25人が出演した舞台では、2013年度の在日朝鮮学生中央芸術コンクールの中級部部門で金賞に輝いた独舞「布織りの乙女」、1948年の教育闘争をテーマにした「4.24の想いを継いで」をはじめ多彩な演目が披露された。出演者の保護者や同胞など330人以上で埋まった客席からは、初級部児童のかわいらしい踊りや中・高級部生徒たちの優雅な舞に、大きな拍手があがった。

公演後、独舞「若き舞姫」を披露した魯莉野さんは、「たくさんの方々の声援と支えの中で、公演を成功させることができた」と感謝の言葉を述べた。彼女はこの3月に神戸朝高を卒業したばかり。「観る人に感動と喜びを与えられる朝鮮舞踊を、これからも機会を見つけて続けていけたら」と話した。