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〈歌舞団の舞台裏 7〉東京朝鮮歌舞団(下)

2014年03月07日 09:00 文化・歴史

1人でも50人でも、100人でも同じ気持ちで/立った場所が私たちのステージ

「東京の特徴ってなんだろう…一言でいうなら、慌ただしさじゃないかな?」

同歌舞団を取材する前、金赫淳団長(45、功勲俳優)がぽろっと口にした一言だった。歌手5人、舞踊手3人の計8人という、各地の7ヵ所にある朝鮮歌舞団の中で一番大きなグループとなる東京朝鮮歌舞団は、年間約130の舞台にあがる。都内はもちろん、関東圏を中心に北関東地域まで活動の場を広げ、各県を駆け巡っている。人数が多い分、メンバーを二手に分けて行動することもできる。一日に2件の公演依頼がある場合、最初の公演が終わるや否や、団員の数人を先発隊として次の会場に送り、舞台の仕込みをさせている間に、猛スピードで撤収した残りのメンバーが後で合流するという具合に、めまぐるしく一日が回る。多い日は3つの公演が重なる日もある。

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