〈月間平壌レポート 1月〉「飛躍の旋風を起こす」
2014年01月29日 13:18 共和国新年の辞に沸く市民たち
【平壌発=李東浩】2014年1月1日0時。平壌の夜空を鮮やかな花火が彩った。新年を迎え、花火を仰ぎ見る平壌市民の表情は、明るい笑顔であふれていた。
農場の活気
1月1日午前9時、テレビの前に集まった平壌市民たちは、リーダーの声に耳を澄ませていた。金正恩第1書記による新年の辞がテレビ放送された。市民たちは、その一言一句に頷き、放送が終わると今年の政策方針と国の展望について語り合った。
新年の辞で強調されたのは農業、建設、科学技術部門における躍進だった。とくに経済建設と人民生活向上のために農業生産の拡大を最重要課題として位置づけ、すべての力を集中していくことが強調された。
1月初旬、平壌市内にある農場を訪ねた。作業場に設置されているスピーカーからアップテンポの音楽が流れる中、農民たちが肥料の運搬をテキパキと行っていた。本格的な農作業に先立ち、地力を上げるための作業だ。
田畑には、「勝利の信念に満ちて強盛国家建設の全ての戦線で飛躍の旋風を巻き起こそう!」という新年の辞で提示されたスローガンが掲げられていた。「決死貫徹」「自力更生」「一気に」「大飛躍」の文字が書かれた赤旗も力強くなびいている。
同農場では、コメ、野菜などの農産、鳥、豚などの畜産、キノコ栽培など、すべての部門で大幅な増産計画を立てた。計画に沿って農民たちは作業スピードを1.3倍に上げている。