創造、変革、飛躍の年／写真で振り返る朝鮮の2013年

戦勝60周年盛大に祝う

建国65周年（9月9日）と戦勝60周年（7月27日）を、経済強国建設と人民生活向上の誇らしい成果をもって迎え、盛大に祝った。とくに7.27を契機として朝鮮人民軍閲兵式と平壌市民パレード、参戦老兵との軍民交歓大会、青年学生の慶祝夜会などが行われ、祖国解放戦争勝利記念館が開館（7月27日）、戦争参戦烈士墓が竣工した（同25日）。世界の予想を覆して朝鮮が勝利したのは、金日成主席の卓越した指導がもたらした「歴史の奇跡」であり、英雄的に戦った朝鮮の軍民の「不撓不屈の精神力の勝利」であったと強調された。（写真※＝戦勝60周年記念閲兵式および平壌市民パレードの様子）

情勢緊縛、新たな並進路線提唱

朝鮮に対する国連安保理の「制裁決議」採択、米軍と南朝鮮軍による合同軍事演習断行により、朝鮮半島は極度の緊張状態に陥った。米国の度重なる軍事挑発に対抗し、朝鮮は3月29日、朝鮮人民軍戦略ロケット軍の火力攻撃任務の遂行に関する作戦会議を緊急招集。米本土と太平洋作戦戦域内の米軍基地、南朝鮮駐屯米軍基地を標的にした「戦略ロケット軍の火力攻撃計画」が最終批准された（写真※）。同31日に行われた朝鮮労働党中央委員会2013年3月総会で、金正恩第1書記は、世界最大の核保有国である米国の核脅威にさらされている中、朝鮮が核武力を質量的に強化せざるを得ないと指摘。祖国守護戦と経済強国建設を同時に推し進めなければならないとして、経済建設と核武力建設を並進させる新たな戦略的路線を提示した。

「馬息嶺速度」で経済建設

馬息嶺スキー場建設に携わる軍人たちは、着工からわずか3カ月の間に4つのゲレンデを完成させるなど、年内完工を目指して着々と作業を進めてきた（写真）。5月に現地を訪れた金正恩第1書記は、6月4日にアピール文「『馬息嶺速度』を創造して社会主義建設のすべての戦線で新たな全盛期を切り開こう」を発表。「馬息嶺速度」は、馬息嶺スキー場建設において発揮されている軍人たちの不屈の闘争精神、闘争気風を見習い、全国で大革新、大飛躍を起こそうと呼びかける、経済建設の一大スローガンとなった。

平壌で各種レジャー、福祉医療施設オープン

平壌で美林乗馬クラブ、紋繍プール、柳京口腔病院、玉流児童病院（写真※）などレジャー、福祉医療施設が相次いでオープンした。高層アパートも続々と完成し入居者を迎えた。金正恩第1書記は、市民のための施設をより多く建設することが党の決意だと強調した。その象徴的な場面が紋繍プール竣工式（10月15日）で見られた。式のテープカットを行ったのは、平壌市党委員会の文景徳責任書記と建設を行った軍人代表、そしてプールの利用者である青少年と学生、一般労働者の代表だった。朝鮮中央通信は、「人民の利益を最優先、絶対視しなければならないという朝鮮労働党の崇高な人民観の反映」だと伝えた。

メダルラッシュに沸いたスポーツ界

フランス・パリで開催された第52回世界卓球選手権大会・男女混合ダブルス競技で、朝鮮のキム・ヒョクポン、キム・ジョン選手が金メダルを獲得した（写真＝労働新聞電子版）。朝鮮のスポーツ選手たちは、ウエイトリフティング、柔道、ボクシング、マラソン、射撃など各競技の世界大会、アジア大会でも大活躍。「スポーツ強国」を目指す国中がメダルラッシュに沸いた。また、アジアユースパラ競技大会（10月、マレーシア）に朝鮮選手が出場し、メダルを獲得。朝鮮は国際パラリンピック委員会（IPC）の正式メンバーとなった。

開城、世界文化遺産に登録

開城の歴史遺跡地区が世界文化遺産に登録された。登録されたのは朝鮮の歴史上、初の統一国家を建てた高麗（918～1392年）の始祖王・王建の墳墓王建王陵、31代・恭愍王陵（写真＝文光善）、29代王・忠穆王の墳墓を含む明陵群、そして七陵群、満月台、瞻星台、成均館、善竹橋、鄭夢周を称えた表忠碑、崧陽書院、開城城と南大門など12箇所。朝鮮の世界遺産は、平壌近郊の高句麗古墳群が2004年に登録されて以来、2番目。世界遺産を訪れる人々が増えている。

※はすべて朝鮮中央通信＝朝鮮通信