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〈女性の活力を通して感じた朝鮮の変化㊦〉朝鮮は世界を見ている/北岡裕

2013年11月18日 09:27 共和国

新しい朝鮮像、ビジネスチャンスが見えて

「どこかで聞いた笑い声」

「アッハッハ」。綾羅イルカ館に響く、甲高く、あけすけな女性たちの笑い声。ステージ上では、フラフープをへそまで出して全力で回す愉快な男性の姿があった。
どこかで聞いたぞ、この笑い声…。ソウルでも聞いたパワフルなおばちゃん、アジュンマの笑い声に他ならなかった。華麗なイルカショーも面白かったのだが、しばらくの間、頭の中でアジュンマの笑い声がリフレインして、困ってしまった。

「秋季商品展覧会小景」

女性の姿が目立った展示会会場

女性の姿が目立った展示会会場

さて、今回の訪朝で印象に残ったのは、朝鮮の女性のパワフルな姿だった。光復地区商業中心にいた、買い物をする多くの女性客。そして、秋季商品展覧会。ここで印象に残ったのは、キムチ冷蔵庫やシャンプーなどの美容商品のコーナーに女性が多く群がる姿だった。私はここでタブレット端末「サムジヨン」を買った。付属のケースの色がピンクだったので「替えてくださいよ。男にピンクはないよ~」と笑いながら伝えたところ、横から「そうよ! この方男性じゃないの」と思わぬ援軍の声が飛んだ。驚いて横を見ると、その女性の胸には赤いバッチがついていたのだった。

外国人である私にまったく臆さぬ彼女の姿に、朝鮮ポップス「女性は花だね」を思い出した。「女性は花だね 生活の花だね」というあの歌である。はっきりしておきたいのはこの花、決して一輪挿しで花瓶に飾られるものではない。私が平壌で見た女性の姿は、しっかりと根を張り、まっすぐと伸び花を咲かせる強い姿であった。

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