〈どうほう食文化〉冷麺物語(3)-初代は平壌生まれの麺職人
2013年09月04日 09:35 文化元祖平壌冷麺屋(神戸・長田)
戦後冷麺は、ホルモン・焼肉店の発展とともに日本各地に広がっていった。
冷麺の普及が興業的に成功したのは盛岡冷麺といわれている。咸興出身の青木輝人(楊龍哲)さんが故郷の麺をイメージし改良を重ね、独自に開発した麺である。
盛岡冷麺は地域の特産物であるわんこそば、じゃじゃ麺など独自の麺文化とあいまって、それまで食べたことのない一風変わった麺として、麺好きな県民に一気に広がっていった。みやげものの普及も日本各地に広がるきっかけになり、マスコミもこぞって宣伝した。