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〈在日朝鮮人関係資料室〉(1) 在日同胞1、2世の血と汗と涙の結晶

2013年08月19日 10:34 歴史 資料

1万2千件の貴重な史料 3つの特色

在日同胞の生活と運動に関する資料を収集保存するための専門機関である「在日朝鮮人関係資料室」(以下、「資料室」)が、朝鮮大学校朝鮮問題研究センター内に設立され早や1年が経つ。

昨年7月7日に開催された「資料室」開設記念シンポジウムでは、発言者から「大学設立当初からあってしかるべきであった」、「遅きに失した感がある」という声もあった。たしかに、これまで在日同胞社会を担う人材を育成し、在日朝鮮人運動への理論的貢献を求められてきた朝鮮大学校に、「資料室」のような機関がなかったことは非常に残念なことである。「資料室」を維持し発展させていくことは、当校にとって、遅すぎはしても、今からやらねばならない大事な事業であることを実感した。

「資料室」は、在日朝鮮人に関連する資料を収集、保存、公開することによって、在日朝鮮人関係の研究と教育に資するとともに、将来的には在日朝鮮人関係の研究拠点を築くことを目指して設立された。

現在「資料室」には、在日朝鮮人関係の文書、パンフレット・ミニコミ誌、新聞・雑誌、ビラ、単行本、写真など数1万2千件の資料が保存されている。これら所蔵資料は、どれもが在日朝鮮人の生活と運動の歴史的事実を究明するうえで欠かせない貴重な一次史料であり、在日朝鮮人運動を開拓してきた在日同胞1世、2世たちの血と汗と涙の結晶である。また、今も続く厳しい民族差別と抑圧を跳ね返し、躍動する同胞社会を築くために、私たちが学び、代をついで継承していかなければならない教訓の宝庫でもある。

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