ビジネス、福祉、各分野で活躍/朝大短期学部の卒業生たち
2013年07月03日 11:23 民族教育朝鮮大学校短期学部創設10周年記念合同同窓会(6月29日、京王プラザホテル)で、卒業生たちの声をひろった。
在日本朝鮮人兵庫県商工会で活躍する権志淳さん(情報経理科2期、神戸出身)は、兵庫県商工会に務めて8年目になるという。現在は、主任で主に同胞会員たちの財務相談などに乗っている。権さんは、「これも、短期学部情報経理科で幅広い知識を身につけたおかげだ」と話す。学生時代は、ビジネスマネージメントコースを履修し、そこで学んだ会計学や法学、ビジネススポーツの実習は商工会で大いに役立ったという。「2年間という短い期間だったが、たくさんのことを学び色んな人たちとの出会いが自分を成長させてくれた。大学での出会いが一番の宝物だ」。そして、「総聯の活動家として働きながら友人の活躍を耳にする度、やりがいを感じ刺激をもらう。これからも短期学部の使命を胸に刻み、活動していきたい」と話した。
また、張和詠さん(生活科学科3期、福祉コース1期、愛知出身)は、NPO法人コリアネット愛知で活躍中。今年の5月にケアマネージャーの資格を取得したという。張さんは、「同胞社会を守っていきたい」との漠然とした思いを抱いて朝大短期学部に進学。2年間、期待とプレッシャーの中で学んだと話す。特に実習先で1世の同胞高齢者たちとふれ合いこのような場を守っていきたいと強く思ったという。
現在、同胞たちの中で働きながら「自分の道は正しかった」と確信し、仕事に励んでいる。張さんは、「1世に続き、2世も無年金問題など、老後は日本人よりも暮らしづらい生活を余儀なくされている。ケアマネージャーは、ケアプランを組み立てる仕事。この仕事を通して同胞の生活を支えていきたい。また、NPO法人コリアネット愛知では、誰にとっても故郷のようなくつろげる場所を目指している。高齢者たちの心の故郷のような安らぎの場にしていきたい」と意気込んだ。
そして、「朝大では、同じ目標をもっている友人たちと出会えたことが嬉しい。そんな友人が全国にいることがとても心強い」と話した。
(金秀卿)