〈生涯現役〉具好子さん(72)/教員、活動家、料理教室の講師まで
2013年06月03日 09:00 文化・歴史“「ありがとう」がうれしくて”
生まれは「灘の生一本」など、日本酒の生産地で有名な兵庫県神戸市の灘五郷(なだごごう)。父が20歳、母が16歳の時、職を求め、慶尚南道昌原郡から渡日、兵庫県へ。8人兄弟の5番目として、1941年2月6日に誕生した。
「父は金儲けのためいろんな商売をしていた」。水あめを作り和菓子屋に納めたり、養豚場で300匹ほどの豚を飼ったことも。他にもパチンコ、タバコ屋などを経営する中で商売は繁盛。「小さいときは食べ物に苦労したことがない」と当時を振り返る。
両親ともに非専従としても長い間活動してきた。「アボジは、お金はあったが人を見下したりすることはなかった。貧しい人と分かちあい助けあった。おかげで具さんの娘といったらみんなよくしてくれた。その分悪いこともできなかったけど」と苦笑い。