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朝大生らが文科省前で抗議活動/「怒りの声、心で受け止めて」

2013年06月24日 17:33 民族教育
参加者たちは雨の中、「無償化」適用を求めシュプレヒコールを上げた。

参加者たちは雨の中、「無償化」適用を求めシュプレヒコールを上げた。

朝鮮大学校の学生たちが朝鮮学校への「高校無償化」の即時適用を求め21日、文科省前で抗議活動を行った。東京朝鮮中高級学校の生徒、オモニ会のメンバーらもかけつけ、参加者は約180人までふくれあがった。5月31日から毎週行われているこの抗議活動は今回で4回目。この日は、学生代表らが文科省代表と面会し、下村博文文部科学大臣あての要請文を提出した。

 「人間性の否定、悔しい」

「朝鮮学校を無償化制度から排除するな!」「朝鮮学校に対する差別絶対反対!」

文科省前での抗議活動には東京朝鮮中高級学校の生徒らもかけつけた。

文科省前での抗議活動には東京朝鮮中高級学校の生徒らもかけつけた。

参加者たちは雨の中、シュプレヒコールを上げ、3.31集会のために朝大生たちが作った歌「声よ集まれ!歌となれ」を大合唱した。

朝大の朴成太さん(外国語学部4年)は、「日本政府の不当な差別に対する怒りと、朝鮮学校に通う後輩たちのために民族教育を守り抜くという強い気持ちを持ち、心の声を叫びに来た」としながら、「日本は人権の分野ではもっとも進んだ国の1つだと主張しているが、朝鮮民族に対する人権尊重の意思は少しも見えない」と声を荒げた。

東京中高の李祥庸さん(高3)は、これまで何度も「高校無償化」適用を求め抗議活動を繰り返したが、日本政府は差別的な政策を改めようとしていないとしながら、「あと何人の署名が必要なのか。あと何人の後輩たちが悲しめばいいのか」と悲痛な面持ちで訴えた。

東京中高オモニ会の尹京蘭さんは、社会権規約委が朝鮮学校の子どもたちにも「高校無償化」制度を適用するよう求めたことについて言及しながら、朝鮮学校排除は公然たるいじめだと指摘。「これからも日本市民と手を取り合って、あきらめずに活動していく」と訴えた。

この日、朝鮮学校卒業生連絡会の代表たちが朝鮮学校への「高校無償化」適用を求める要請文を文科省に提出した。

代表の一人、朝大の李鴻成さん(政治経済学部4年)は、「朝鮮学校への不当な差別が1日も早く改善され、『無償化』制度が国籍や民族の垣根を越えて、平等に適用されることを願う」としながら、文科省の担当者に要請文を提出した。

朝鮮学校卒業生連絡会の代表たちが要請文を文科省に提出した。

朝鮮学校卒業生連絡会の代表たちが要請文を文科省に提出した。

宋一さん(政治経済学部4年)は、日本政府が政治的な理由で朝鮮学校を「高校無償化」から除外するのは民族差別であり、朝鮮学校の子どもに対する国家的ないじめであると指摘しながら、「近現代史の中の朝・日関係を考えると、日本政府は民族教育を支援しなくてはならないのではないか。民族を否定され、人間性を否定されているようで悔しい」と語った。

李京柱さん(外国語学部3年)は、大阪朝高ラグビー部に所属していた頃、府代表として「花園」に出場し全国ベスト4に輝いたことに言及しながら「スポーツの面でも、教育の面でも朝鮮学校は日本学校に引けを取らない」と話し、「私たちの怒りの声を心で受け止めてください」と語気を強めた。

文科省前での抗議活動は今後も毎週金曜日に行われる。7月12日には大規模な抗議活動が予定されている。

(李永徳)

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