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李珍珪「人民ハングル教本」について/韓南洙さんが発表

2013年06月17日 15:49 民族教育

青年、女性向けに作られた国語教科書

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5月25日、東京・文京区の東京大学本郷キャンパスで、第236回朝鮮語研究会が開かれ、在日2世の語学研究者でハングル学会日本・関西支会常任顧問の韓南洙さん(76、大阪在住)が、「李珍珪『人民ハングル教本』について」発表した。

韓さんは、はじめに「在日朝鮮人の言語生活は、1世の場合主に朝鮮語であるが、民族教育を受けていない2世になると、聞いてわかるけれど話せない、という場合が多い」と述べ、「在日朝鮮人は1945年8月15日、日本の植民地支配から解放されると、帰国する者も、日本に残る者も、植民地時代に奪われた朝鮮語を取り戻そうと識字運動を積極的に展開し、国語講習所や学校を創り、朝鮮の言葉と文字を教え、学んだ」と話した。

そして、「今日はそうした動きの中で出版された、李珍珪『人民ハングル教本』について話したい」と語った。

韓さんの話によると、本書は、「初等国語教科書」ではなく、成人向けに作られた「ハングル教本」である。本は、1950年3月、中央出版社から謄写版で出版された。50年3月と言うと、「朝鮮戦争が始まる直前」に出版されたことになる。

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