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万景台賞マラソン大会、10余の国と地域の選手らも参加

2013年04月18日 16:52 スポーツ

平壌市民の声援受け力走

金日成競技場を出発する選手たち(朝鮮中央通信=朝鮮通信)

朝鮮では毎年、金日成主席の誕生日である4月15日(太陽節)に際して、国際的なマラソン大会が行われている。

米・南の合同軍事演習によって情勢が緊迫している中、今年も「国際陸上競技連盟(IAAF)第26回万景台賞マラソン競技大会」が14日、平壌で開催された。

同大会ではフルマラソン(42.195km)のほか、ハーフマラソン(21.0975km)、青少年級マラソン(10km)も行われる。国内で地域別に選抜された選手たちや海外からやってくる外国人選手たちをはじめ、アマチュアの市民ランナーも多数参加している。高齢のランナーたちの出場が話題となったこともある。

今回の大会では、ネガサ・ケテマ・ベケラ選手(男子、エチオピア)とキム・ミギョン選手(女性、朝鮮)が優勝、オレクサンドル・マトビチュク選手(男性、ウクライナ)とキム・ヘギョン選手(女性、朝鮮)が2位に、ムブエクレ・ジン・ピエレ選手(男性、ルワンダ)とビル・メセレト・メンギスト選手(女性、エチオピア)が3位となった。

朝鮮とウクライナ、イタリア、南アフリカ、ジンバブエ、ケニア、ナミビアなど10余の国と地域から参加した選手らと、国内で地域別に選抜された選手や市民ランナーなどを合わせた600余人が、42.195kmのコースを走った。

凱旋門前を走り抜ける選手たち(朝鮮中央通信=朝鮮通信)

選手たちは金日成競技場を出発して、凱旋門と友誼塔、金星通り、清流橋、綾羅橋、錦綾トンネルを経て凱旋門に至る10km区間を4回まわった。

平壌市民たちがマラソン走路で選手たちの競技を見守り、暖かい声援を送った。

女子マラソン競技には双子のキム・ヘソン、キム・ヘギョン姉妹(ともに平壌体育団)が選手として出場。2人とも10位圏内に入り専門家と愛好家の注目を集めた。

競技に先立ち金日成競技場で行われた開幕式で李宗茂体育相は、太陽節に際して伝統的に開催される万景台賞マラソン競技大会が、世界各国間のスポーツ交流を強化し、マラソン技術の発展に寄与するであろうと述べた。

五輪出場権も

万景台賞マラソン競技大会は2008年からIAAFの公認を受けた国際大会となった。 また、同大会でIAAFが定めた基準を満たした場合にはオリンピックへの出場資格が与えられることから、内外からの注目度も高い。

今回優勝したキム・ミギョン選手(軽工業省体育団)は、昨年の同大会でも優勝しており、ロンドンオリンピックに出場した。

今年2月に行われた第14回アジアマラソン選手権大会で金メダルを獲得したキム・グムオク選手も、第23回大会(2010年)で優勝している。

【平壌支局】

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