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「米・南合同軍事演習中断せよ」/南朝鮮で反対デモ

2013年03月05日 11:10 朝鮮半島

南の政党、市民社会団体が反対デモ

米軍と南朝鮮軍による合同軍事演習「フォールイーグル」が、1日から南朝鮮の全域で実施されている。

米軍約1万人と南朝鮮軍約20万人がこれに参加する。また、米原子力空母やF22ステルス戦闘機、B52戦略爆撃機が投入されるもよう。

11日からは合同軍事演習「キー・リゾルブ」も同時に行われる。

このような軍事的動きを受け1日、南の統合進歩党や韓国進歩連帯などの政党、市民社会団体が、ソウル・光化門広場で「韓半島平和守護共同行動」を行った。

参加者たちはアピール文を通じて、米・南合同軍事演習を中断し、対話と協力の道へと進むよう訴えた。

アピール文は、「数十万の兵力と航空母艦などの武器を投入し、60余日間行われる戦争演習『フォールイーグル』は、深刻な武力示威である」とし、「今は刺激的な行動を自制し対話の雰囲気をつくるために努力しなければならない時であり、とくに朴槿恵政権は南北関係を破綻させた李明博政権の対北敵視政策を改め、南北関係を新たに転換させるために総力を傾けなければならない」と強調した。

そのうえで「民族の生命を脅かす危険極まりない対決政策、軍事政策を撤回させ、自主統一と新たな平和の時代を開くため、みなが立ち上がらなければならない」と呼びかけた。

韓国進歩連帯・韓忠穆共同代表は「朴槿恵政権は李明博政権の対決政策に固執するのか、あるいは和解と協力、平和統一の道へと進むのか、国民に対して答えるべきだ」としながら、北との交流を遮断した5.24措置を解除し南と北が共に繁栄することのできる南北経済共同体、東北アジア平和共同体を構成することを求めた。

また、「平和が民生であり、統一が福祉である。一日も早く南北対話を始めるべきである」と述べた。

これに先立ち先月28日、韓国進歩連帯が主催する米・南合同軍事演習の中断を求める記者会見がソウル・世宗路で開かれた。

参加者たちは、侵略的な戦争演習であり史上最大規模の武力示威である「キー・リゾルブ」「フォールイーグル」と対北制裁を中断し、平和交渉を開始することを求めた。

また同日、「平和と統一を開く人々」がソウルで平和軍縮集会を行い、米国と南によるこれらの合同軍事演習は北侵戦争策動であるとして糾弾した。

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米・南連合司令部と南朝鮮軍合同参謀本部は先月21日、「フォールイーグル」を3月1日から4月30日まで、「キー・リゾルブ」を3月11日から21日までそれぞれ実施すると明らかにした。

これを受け朝鮮人民軍板門店代表部は2月23日、南朝鮮駐屯米軍司令官に宛てて電話通知文を送り、米国側が「キー・リゾルブ」「フォールイーグル」合同軍事演習を強行することで侵略戦争の導火線に火をつけるなら、その瞬間から米国の時間は運命の一刻を争う最もつらい時間として流れることになるであろうと警告した。

(朝鮮新報)

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