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高温空気燃焼技術の導入完了/千里馬製鋼連合企業所

2013年03月01日 09:39 共和国

朝鮮中央通信によると、千里馬製鋼連合企業所(以下、企業所)が、無煙炭ガス化による高温空気燃焼技術の導入工事を成功裏に完工した。

高温空気燃焼技術とは、摂氏1,000℃以上の高温空気を発生させ、これを用いることによって燃焼システムの高効率化を目指す技術である。省エネルギー型の燃焼技術であるため、エネルギー消費を抑えつつ圧延鋼材の生産能力を高めることができる。加熱炉の寿命を延ばすという点で大きな経済的実利をもたらす一方で、環境保護にも有効だという。

新たに建設された高温空気燃焼式加熱炉(朝鮮中央通信=朝鮮通信)

企業所にはこのたび、ガス発生炉職場と高温空気燃焼式中型圧延加熱炉が新たに建設された。

原料投入から加圧工程に至るガス発生炉職場が建設されたことによって、朝鮮に豊富にある無煙炭を利用して燃料の原価を7分の1まで減らし、独自の圧延鋼材生産システムを確立することができた。

また新たに建設された高温空気燃焼式中型圧延加熱炉は、温度、圧力などを自動制御、監視および保護することができるようにコンピューター化されている。これによって熱効率を高めるだけでなく公害も減らせるようになり、労働環境が大幅に改善された。

2011年7月6日に着工。企業所の労働者たち自らの力と技術によって、わずか1年4カ月後の2012年10月には、高温空気燃焼技術を用いて圧延鋼材の試験生産を実施するに至った。

総合操縦室(朝鮮中央通信=朝鮮通信)

構内の中心には、企業所の全般生産工程を総合的に監視、指揮し、技術者や労働者が科学教育機関の遠隔講義を受けられるように教育環境を整えた総合操縦室が設置された。

また、工業用建物とともに、現代的な文化厚生施設も新たに建てられた。1万㎡の緑地と、公園、養魚場、バレーボールコート、野外休息場が設けられた。

総書記の遺訓

千里馬製鋼連合企業所の無煙炭ガス化と圧延工程の現代化は、金正日総書記の遺訓であった。

金正日総書記は、敵対国による経済封鎖策動と世界的な経済危機からくる燃料難を打開し鉄鋼材生産のチュチェ化、現代化を推し進めるために、金属工業部門でエネルギー節約型の先端技術である高温空気燃焼技術を積極的に導入することについて課題を提示した。

ガス発生炉職場と高温空気燃焼式中型圧延加熱炉が新たに建設されて生産を開始することによって、輸入燃料の代わりに朝鮮に無尽蔵にある無煙炭に基づいて圧延鋼材を量産できる確固たる土台が築かれ、冶金工業の自立性がよりいっそう強化された。

(朝鮮新報)

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