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コースを変えての軌道進入/「光明星3」号

2012年12月15日 13:48 共和国

最先端技術による誘導法の成功

地球観測衛星「光明星3」号2号機は、一般的に打ち上げが難しいとされている冬場に打ち上げられた。また、前回の打ち上げ失敗からわずか8カ月という短期間に実現した。

国産の運搬ロケット「銀河3」による「光明星3」号2号機の軌道進入は、衛星打ち上げ史上まれな出来事であった。労働新聞(14日付)がこれに関して明らかにした。

「光明星3」号2号機の発射を通じて実証された技術革新は、コースを変えながら衛星を軌道に進入させたことだ。

朝鮮は国際海事機関(IMO)をはじめとする国際機関に、衛星の打ち上げ軌道を通告した。「銀河3」号は発射後、1段階分離点、2段階分離点、3段階分離点、階段別落下点など朝鮮が公開した地点に正確に落下した。

しかし実際には、運搬ロケットの2段階を国際海上通路と住民地帯を避け、公海に落とすため、朝鮮は2段階分離後にコースを変えて衛星の軌道進入を行った。労働新聞は、衛星の下にある国々の安全のためカーブを描く旋回コースをとったと指摘した。

「光明星3」号打ち上げと関連しては、各国の専門家たちが、太陽同期軌道に衛星を進入させるための軌道傾斜角が97.42度でなければならないにも関わらず、朝鮮が国際機関に飛翔経路を94.45度と通告した事実に注目していた。専門家たちは、朝鮮が中国、南朝鮮、台湾、フィリピンなどに配慮し、分離されたロケットを公海上に落下させるため、わざとその飛翔経路を選択した可能性について指摘していた。

衛星を軌道に運ぶまでのコースを変える誘導法は、最先端の技術を要する。宇宙大国を称する国々でも、最初からこのような高い技術で実用衛星の打ち上げ、運用をスタートさせた例はない。

労働新聞は「われわれの衛星の飛翔経路を見れば、人類の良心は『あれが一体ミサイルなのか?』と考えるだろう」と指摘した。また、朝鮮の科学技術について知りもせず「電波障害を発生させ、迎撃ミサイルを搭載した軍艦を衛星の飛翔経路に沿ってずらりと展開した悪漢」たちは「顔を赤らめるだろう」と主張した。

「敵対勢力も仰天するだろう」/指揮所室長のことば

13日発朝鮮中央通信は、衛星管制総合指揮所のキム・ヘジン室長(44)の次のようなことばを紹介した。

われわれは4月の打ち上げ失敗から教訓を得て、技術的問題をひとつひとつ解決してきた。

そして、自らの力と技術で開発した運搬ロケット「銀河3」で衛星を太陽同期軌道に正確に進入させた。

われわれの強盛国家建設、とりわけ宇宙科学の発展をはばもうとする敵対勢力も、今回の衛星打ち上げ過程を自分の目で見たらびっくり仰天するだろう。

われわれは高度の通信技術と地球観測技術を完全に保有することになった。

(朝鮮新報)

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