「実用衛星の恩恵待ち遠しい」/気象水文局気象予報処 パン・スンリョ処長
2012年12月18日 14:52 共和国自国のデータで気象分析
【平壌発=鄭茂憲】「総書記に対する懐かしさが全国にあふれている中、朝鮮で初の実用衛星を成功裏に打ち上げたというニュースを聞き、涙をこらえきれなかった」
気象水文局気象予報処のパン・スンリョ処長(49)は、運搬ロケット「銀河3」で人工衛星 「光明星3」号2号機を軌道に進入させることに成功したという報道にふれた時の心情をこうふり返った。
気象水文局では、今後「光明星3」号から雲の分布と地球の表面温度、海面温度、植物成長状態をはじめとする天気予報と大気環境の監視に必要な情報を得ることが可能になるという。パン処長は、「このような資料を利用すれば天気予報の精度をより高めることができるし、経済強国の建設と人民生活向上においても大いに役立つ」と喜びを語った。
衛星打ち上げ成功において、気象水文局気象予報処も一役買った。平安北道鉄山郡の西海衛星発射場一帯の短期・中期予報、高層気象の予報など、衛星打ち上げの成否を判断するのに必要な気象資料を提供した。
気象水文局ではこれまで、中国気象局をはじめとする外国の機関との協力の下で提供された写真画像データなどの衛星データを参考にしながら気象分析をしてきた。
パン処長は「自らの技術と力、資源をよりどころとした実用衛星の打ち上げを成功させた科学者、技術者たちに熱烈な祝福と感謝を伝えたい」としながら、「われわれの衛星データをもって、気象水文事業も世界最先端のレベルに引き上げていきたい。実用衛星の恩恵を受ける日を迎えるのが待ち遠しい」と笑顔を浮かべた。
(朝鮮新報)