医協結成35周年記念医協学術報告会、5年、10年後展望し、若い世代集め
2012年12月05日 15:53 権利在日本朝鮮人医学協会(医協)結成35周年記念第35回医協学術報告会と祝賀会が11月18日、京都私学会館で行われ、医協中央の金英一会長をはじめとする同胞医療従事者、学生および京都同胞ら約220人が参加した。同胞に健康知識を伝える医協の役割を果たすうえで意義深い機会になった。
学術報告会であいさつした金英一会長は、医協結成と同時に、一度も中断することなく毎年行われてきた学術報告会は、同胞医療従事者たちの愛族愛国の精神と、臨床研究や同胞医療奉仕活動を通じて得た経験を集約し、同胞社会に発信する重要な役割を果たしてきたと強調。今後も、同胞医療従事者たちが同胞愛、民族愛で団結し、祖国統一と豊かな同胞社会のために力強く活動することを呼びかけた。
続いて医科、歯科、薬学、看護、検査放射線、柔整鍼灸理療、介護、学校保健の8つに分かれて分科会が行われた。ここで発表された33編の論文は、参加者に学術的な刺激を与えるとともに、臨床研究や学校保健をはじめとするボランティア活動に有益な内容だった。
また、京都府立医科大学の吉川敏一学長が「がん治療の最前線」と題して講演をした。「不治の病」と呼ばれるがん治療の最前線についての講演は、医療関係者はもちろん、同胞たちにも多くの感銘を与えた。
その後、祝賀会が行われた。
金英一会長の記念報告に続き、総聯京都府本部の金学福委員長が祝辞を述べた。
祝賀会では、祖国の医療機関から送られてきたビデオメッセージと各機関から送られてきた祝電が紹介された。また、医協顧問と各地の副会長らが、35周年を迎えた喜びについて語った。
この日は、若い世代の同胞医療従事者も多く参加した。医協が5年後、10年後を展望して組織の土台を固めていく上で中心となる青年たちだ。
参加者たちは、結成35周年の喜びと誇りを胸に、これからも同胞社会と祖国の発展に貢献する決意を新たにした。
【医協中央】