〈みんなの健康Q&A〉子どもの虐待（4）／子どもへの影響

強い自己否定は、自虐的な言動・自傷行為を引き起こす

子どもの虐待は、子どもの心身に深い傷を与え、子どもの人生そのものを左右するばかりでなく、時には生命を奪うことさえある、子どもへの最大の権利侵害です。言うまでもなく、子どもにさまざまな悪しき影響を残します。

虐待を受けている子どもは、最も安心して居心地よく過ごすはずの家庭の中に、子どもとしての存在を認めてもらえる心理的・物理的居場所がなく、年齢相応に無邪気に成長できないばかりか、子ども時代に受けた心的トラウマにより、大人になってからも、社会生活を送る上での大きなハンディを長期的に背負わされることになるのです。