九州中高、北九州初級で公開授業、「民族の誇り強く感じた」
2012年10月29日 15:54 民族教育九州朝鮮中高級学校と北九州朝鮮初級学校で10月6日、公開授業が行われ、国会議員秘書や福岡県、北九州市の議員、「朝鮮学校を支える会」の服部弘昭会長ら30余人が参加した。参加者たちは、授業を参観した後、生徒たちの語学実技発表、公演を観覧した。
学校を訪れた日本人士らは、輝くような眼差しで授業に集中し、大きな声であいさつをし、朝鮮語、日本語、英語を学ぶ生徒たちに感嘆していた。
詩の朗読「子どもたちよ、これが私たちの学校だ(아이들아 이것이 우리 학교다)」で幕を開けた発表では、英語スピーチ「The Reason of Tears」、高2男子による「大喜利」、日本学校との交流を主題にした感想文朗読、「高校無償化」適用を求める街頭宣伝活動に関するスピーチなどが披露された。公演では、朝鮮の歌と踊り、楽器演奏が披露された。
服部弘昭会長は、「生徒たちが朝鮮語、日本語、英語の3カ国語を話す姿を見て、学校での教育がしっかりできていると感じた。生徒たちが『高校無償化』問題や自民族について熱くスピーチする姿を見て、私たちも朝鮮学校のためにやれることをやろうと思った。少しでも早く『高校無償化』が朝鮮学校にも適用されることを願う」と語った。
他の日本人士らも「民族の誇りや学校に対する愛情を強く感じた」「これほど素晴らしい学校があるとは知らず、驚き感動した」などと感想を述べていた。
「朝鮮学校を支える会」の瑞木実事務局長は、「朝鮮学校は『高校無償化』の適用除外や地方自治体の補助金カットなど、日本政府と地方自治体から言われなき差別と弾圧を受けている。そうした中でも、今回公開授業に参加した人たちは、次は絶対に仲間を連れてきたいなどと言っていた。交流の輪を広げる第一歩となったと思う。『朝鮮学校を支える会』は、今後もより多くの日本人に朝鮮学校の本当の姿を知ってもらうための努力を続けたい」と語り、同校生徒、教職員らに感謝した。
学校関係者たちは、公開授業の成功が「高校無償化」適用に向けての大きな一歩になるとしながら、これからも日本人士らと力を合わせて、九州の地から「高校無償化」実現に向けて波を起こそうと決意を新たにした。
【九州中高】