公式アカウント

FCコリア、JFL昇格かけた「全国地域リーグ決勝大会」の出場権獲得

2012年10月16日 23:31 スポーツ

第48回全国社会人サッカー選手権大会、今日決勝

13日から東京都各所で行われている「第48回全国社会人サッカー選手権大会(全社)」に、在日同胞選手らで構成されるFCコリアが出場している(3年ぶり2度目)。16日の準決勝でバンディオンセ加古川(兵庫)に3-0で勝利したFCコリアは、JFL昇格がかかる「全国地域リーグ決勝大会」(11月16日~)への出場権を獲得した。この大会で上位2位に入ればJFL昇格は確実のものとなる。初の決勝に進出したFCコリアは、優勝をかけて東北リーグ優勝クラブの福島ユナイテッドFCと対戦する(13時30分~、味の素スタジアム)。

FW姜豪選手(左)が先制点を放った瞬間

 「在日同胞サッカーの新しい歴史を」

初戦(13日)でヴァンハーレ八戸(青森)に2-1で勝利し、2回戦(14日)でFC大阪をPK戦の末下した(1-1、PK5-4)FCコリアは、準々決勝(15日)で海邦銀行SC(沖縄)と対戦。前半に3得点を挙げ、見事3-0で勝利した。続く準決勝でもバンディオンセ加古川(兵庫)を3-0で下した。

前半開始早々、MFの崔光然選手(10番)のクリアボールを前で張っていたFWの姜豪選手(11番)が拾い、右の弾丸シュートを放ちゴールネットを揺らした。先制点をきめたFCコリアは士気を一気に上げ、前半30分にFWの呉仁禹選手(18番)が、後半開始直後にはFWの姜豪選手が再び得点。結果3-0で快勝した。

2得点を挙げ、チームの勝利に大きく貢献した姜豪選手。試合中、攻撃の要としてのみならず、前線で必死にプレスをかけ、後方の負担を抑えた。

姜選手は「結果だけ意識して試合に臨んだ。ここまで来たら必ず優勝してFCコリアの名を全国に知らしめたい」と意気込みを語った。

朴世訓主将は、「(準決勝は)先制できるかどうかにかかっていた。連日の試合で疲れているのは相手も同じだから、精神力で臨んだ」と語った。また、「あの強かった在日朝鮮蹴球団の歴史をはじめ、他のチームにはない大切なものを自分たちは背負っているんだという自覚をもって前に進みたい。必ず優勝して同胞や子どもたちに希望を与えたい」と語った。

また黄永宗監督は、「いまチームが結成以来初の領域に踏み込んでいる。在日同胞サッカーの新しい歴史をつくるため必ず優勝したい」と話した。

(李炯辰)

決勝戦:FCコリアvs福島ユナイテッドFC(13時30分~、味の素スタジアム)

Facebook にシェア
LINEで送る