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各界から上がる怒りの声 「日本は責任果たすべき」

2012年09月12日 15:39 共和国

朝鮮日本軍性奴隷および強制連行被害者問題対策委員会 / ソン・チョルス書記長

日本が責任を果たさないことで2重3重の人権被害が生まれ続けている。朝鮮には植民地時代に強制連行された肉親がいつどこでどうなったのか、死亡したならその遺骨はどこにあるのかすらわからない人たちが多い。また日本軍性奴隷被害者たちは被害回復はおろかいまだに国家・軍の関与と強制性を認めようとしない日本当局の態度に言いようのない精神的苦痛を強いられており、それは深刻な肉体的苦痛をともなっている。日本の過去の犯罪に対する清算はそのまま通り過ぎることができる問題ではない。被害者、遺族たちのこのような意志と要求は朝鮮政府にも正確に反映されている。

夫と共に朝鮮へと渡った日本人女性 / ラ・オクフィ(日本名=田きり子、81)

2002年当時、故郷に行ける日を指折り数え、着ていく服まで準備していた(日本人)女性たちにとって理由もわからず、訪問事業が取り消しになったことは大きな衝撃だった。朝・日首脳会談直前に両国赤十字団体が合意した駐朝日本女性たちの第4次故郷訪問団事業は中止となった。気を落とし涙に暮れる彼女たちの姿を見て、胸が張り裂けそうだった。10年が経ち、彼女たちのうち数人が他界した。なぜ日本政府は私たちのような女性の望みを聞き入れようとしないのか。「拉致」問題のみをもって朝鮮に対する国民感情を云々するが、女性たちの訪問を故郷で待っている家族たちは日本国民ではないのか。

帰国公民、朝鮮国内でサッカー解説の第1人者 / リ・ドンギュ氏(76)

在日同胞を標的にした日本当局の弾圧策は、人質を取った卑劣な犯罪行為を連想させる。朝鮮人は日本が犯した罪科を忘れてはいない。そして2002年以降の日本の態度を見ながら、それが決して過去のことではなく今現在も目の前で繰り広げられている問題だと断言できる。「万景峰92」号の運行中断、「高校無償化」からの朝鮮学校除外など、在日同胞に対する迫害に、帰国公民はもとより全人民が憤怒を禁じ得ないでいる。在日朝鮮人は日本の植民地支配の歴史をこんにちに伝える生き証人であると同時に、朝・日間に友好の橋をかけられる仲介者とも言える。日本の過誤は罪深い近代史から目をそらしていることだけではない。在日朝鮮人とともに、より良い未来を切り開いていく機会を放棄する愚行を犯している。

朝鮮国際旅行社 / チョ・ソンギュ社長(47)

日本政府が朝鮮への「渡航の自粛」を呼びかけている期間に、他の外国人観光客は急増した。1990年代に年間200人程度だった米国とヨーロッパからの旅行者は、近年6,000~7,000人の水準に達している。朝鮮の主な観光市場は年間15万人を突破した中国をはじめとしたアジア諸国だ。日本も例外ではない。すべてのことは直接見て聞くことから始まる。私たちは日本人を拒絶していない。門を閉ざしているのは、朝鮮ではなく日本だ。朝鮮に対する「制裁」措置も人的往来の遮断も、朝鮮が困窮するという観点から取られているものだが、朝鮮は発展の軌道をいくらでも作り出している。日本国民だけが唯一、変化の波を感じることなく時代に取り残されている。

(朝鮮新報)

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