8.15記念長野県東信同胞の集い、「同胞たちの団結こそ力」
2012年08月25日 13:50 暮らし・活動「8.15記念長野県東信同胞の集い」が19日、西洋旅籠館(上田市)で行われ、東信地域を中心に県内同胞、生徒・児童、園児、教職員ら50余人が参加した。
集いではまず長野県東信支部の金国経委員長と総聯長野県本部の李光相委員長があいさつした。
金委員長は、「同胞の集まる場が必要であり、同胞たちも交流の機会を待ち望んでいる。団結が何より重要だ」と述べた。そのうえで、毎年欠かさず行われている長野朝鮮初中級学校支援チャリティーバザーや金剛山歌劇団上田公演への協力を参加者たちに呼びかけた。
一方、李委員長は、昨今の朝鮮半島を取りまく情勢について解説した。
集いではまた、長野県青商会の千英敏会長が発言し、青商会の活動報告とともに、長野初中を中心とした活動を、これからも力強く展開していく決意を述べた。
その後、朝鮮学校女子生徒に対する「チマチョゴリ切り裂き事件」をテーマにした映画、「まとう」が上映された。
丁龍寿常任委員の乾杯の音頭で始まった宴会では、70歳以上の同胞や園児たちを対象にした輪投げ遊びが行わるなど、参加者らは和やかな雰囲気を楽しんだ。
また、金久美氏が一人芝居(独白劇)、「統一のその日には」を披露。植民地時代、日本へと渡った1世の生活や、統一を願う気持ちを流暢なサトゥリ(慶尚道の方言)で表現した芝居には、参加者から温かい拍手が送られた。観客の中には金氏の芝居に感動し、涙ぐむ同胞もいた。
集いの最後には、朝青の声楽サークルによる民謡メロディーが披露された。参加者たちは民謡に合わせて踊り、集いの場はいっそうの盛り上がりを見せた。
遠方から初めて参加したある同胞は、「楽しくて、とても内容の濃い集いだった。支部が中心となり、8.15の行事をすることは素晴らしいことだ」と感想を述べた。
(長野支局)