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金日成総合大学で国際学術シンポジウム

2012年08月30日 13:25 共和国

学術交流、新たな段階へ

金日成総合大学国際学術シンポジウムが21、22日、同大学で開催された。昨年に続き2回目。討論会には中国・北京大学、清華大学、ドイツ・フンボルト総合大学、ポーランド・グダニスク総合大学など世界の著名な大学の学者たちをはじめ、朝鮮大学校の金正教授も参加した。

国際学術シンポジウムのようす

「社会の進歩と繁栄のために」というテーマで行われたシンポでは、朝鮮と各国の大学・研究機関また在日同胞の教育者と学者が提出した百数十篇の学術論文が発表された。

21日に行われた開幕式には、金勇進内閣副総理、朝鮮教育委員会の金承斗委員長、金日成総合大学の教師、研究者らをはじめ、各国の代表が参加した。また、駐朝各国大使館員も招かれた。

成自立・金日成総合大学総長兼高等教育相は開幕の辞で、今回の国際学術シンポジウムが相互の友好の絆を深め、交流と協力を促進するきっかけになるだろうと述べた。

金勇進副総理は祝賀演説で、教育者や学者が社会の進歩をリードすることは当然であると述べ、朝鮮政府は世界のすう勢に即して教育と科学技術を画期的に発展させることに大きな関心を払っていると強調した。

朝鮮中央通信は今回の国際学術討論会について、世界各国の大学と科学研究機関の協力関係を強化し、学術交流を新たな段階へと発展させるための土台を築いた国際的会合となったと強調した。

   朝鮮が見た世界金融危機

シンポは国際政治学分科、経済学分科、地球環境科学分科、多国語情報処理分科、医学分科に分けて行われた。

金日成総合大学経済学部のキム・ウンチョル教員

経済学分科では、世界金融危機に対する朝鮮の見方が示された論文「現在の深刻な世界的金融危機と教訓」が、内外の経済学者たちからの注目を集めた。

執筆者である金日成総合大学経済学部の教員、キム・ウンチョルさん(31)は、現在の世界的な金融危機はかつてと比べてその規模と影響力、持続性において、より深刻であるとしながら、世界金融取引の中心地域である米国で端を発した金融危機によって、世界経済全般に多大な損失がもたらされていると指摘。改善が見込めないまま持続していると指摘した。

キム教員は、今日の世界金融危機は発展途上の国々に深刻な教訓を与えていると強調。米国が支配する古い国際金融通貨制度から脱し、独自の経済発展戦略を立て、金融分野に対する国家的統制を強化していくことで、国の経済発展をより安全に遂げていかなければならないと話した。

(平壌支局)

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