公式アカウント

朝鮮各地で大雨被害、死傷者300人以上

2012年08月09日 13:45 共和国

行方不明400人、農地も6万ヘクタールが被害

朝鮮各地で大雨による甚大な被害が広がっている。

資料などによると、6月末から7月31日までの台風、豪雨の影響で、各地で169人が死亡し、144人が負傷。行方不明者は400人に上る。

梅雨前線による大雨で浸水した平安南道安州市の家屋(7月30日、写真はいずれも朝鮮中央通信=朝鮮通信)

平安南北道と慈江道、咸鏡南北道をはじめ各地で、8600世帯の家屋が全壊および半壊し、4万3,770世帯で浸水するなど、21万2,200人に被害が及んでいる。また1,400棟もの学校、病院、工場などが浸水、建物が崩れ落ちるなどの被害にあっている。

農業地も6万5,280ヘクタールが流失、埋没、浸水している。平安南道で2万1,900ヘクタール、平安北道で2万3,400ヘクタール、咸鏡南道で5,670ヘクタール、咸鏡北道で7,220ヘクタールの被害が報告されている。

一日に500mm以上も

とくに7月29日、全般的地方に降った雨は、国の経済発展に大きな影響を及ぼした。

この日、平壌144mm、平安南道安州284mm、介川268mm、徳川199mm、北倉109mm、孟山、温泉124mm、平安北道亀城100mmの降雨量を確認。豪雨による被害が広がった。

台風7号の影響による大雨で破壊された江原道の道路(7月20日)

平安南道では成川郡と安州市でそれぞれ700余世帯に2,600人余り、380余世帯に1,300人余りが、家屋流失の被害にあった。

平壌市だけでも12時から15時の間に、風速25mの強い風と暴雨によって、街路樹が倒れ、道路が水没し、大同江の水位がまたたく間に上昇した。

この3時間だけで、万景台区域で101mm、三石区域で78mmの降雨量を記録した。

当日、南浦市では13時から21時30分の間に130~158mmの雨が降り温泉、龍岡、江西、千里馬地域が甚大な被害を受けた。

温泉郡竜月里と麻永里一帯にはこの地域では初めて、一日の降雨量が300mmに達し、江西区域薬水里と箴進里一帯には257mmの豪雨が降り、多くの住宅と農地が浸水し、鉄道、道路などが損壊したばかりか、人命被害も起こった。

29日明け方から30日朝まで断続的に豪雨が降り続き、平安北道寧辺では504mm、雲田で414mm、平安南道安州で409mm、介川で376mm、徳川で362mm、文徳で177mmを観測した。

梅雨前線による大雨で冠水した南浦市内の農耕地(7月31日)

29日一日の被害情況だけ見ても、全国的に31人が死亡し、10人余りが行方不明になり、7,300余世帯の住宅が全壊および浸水して2万1,370人余りの住民が行き場を失った。

平安南道で約7,190ヘクタールの農地が被害を受けたのをはじめ、全国的に1万5,370ヘクタール余りが浸水、埋没し、今年度の収穫に期待がもてない状況だという。

また、数百棟の公共施設と生産施設が全壊、半壊などの被害を受け、780余りの道路、100カ所の橋、320カ所の河川堤防でも被害が出ている。

豪雨被害防止連合指揮部の関係者によると現在、国家的な関心の中で被害地域の人命救助活動と住宅、道路、農地などに対する復興事業が行われている。

各道、市、郡では、8月の梅雨の間にも復興事業を推し進めながら、豪雨と強風によって被害が起こりそうな場所を事前に察知し、対策を立てるための取り組みを積極的に行う計画だという。

(平壌支局)

関連記事

Facebook にシェア
LINEで送る