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〈生涯現役〉李炳潤さん(84)(上)

2012年05月18日 12:12 暮らし・活動

朝鮮の機械工業化に勇気を得て/北海道の原野開拓した両親

39年前の1973年、在日の商工人たちと共に金日成主席と会見したことがあった。当時40代半ばの働き盛りで、その訪問団のなかでは最年少だった李さん。主席の鮮烈な印象を昨日のように思い出すという。

「主席は私たちの前で、自立的民族経済の発展のために、工業化の方針を推進するときっぱり語られた。そして機械製作工業を中核とする威力ある重工業基地の発展について力説された」。李さんは主席の自信に満ちた姿勢に感銘を受けたという。「一言でいうとカリスマ的指導者。あれほどのスケールのある政治家はいま、世界を見渡してもどこにもいない」。1972年のオイルショックで、大手の下請けをしていた李さんの会社もその直撃を受け痛手を被った。「どんな不況にも左右されない自家製品を作らないといけないと、励まされるものがあった。その後、特許に相当する製品を作り、オイルショックから立ち直るきっかけになった」と振り返る。今、最先端の機械工業の経営者として国際的にも知られるようになった。

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