京都で「金日成主席生誕100周年記念同胞大祝祭」
2012年04月21日 13:18 暮らし・活動同胞が一体となり祝う
「金日成主席生誕100周年記念京都同胞大祝祭」(主催=同行事実行委員会)が15日、京都朝鮮中高級学校で行われた。総聯京都府本部の金学福委員長をはじめとする同胞、日本市民ら1,300余人が参加した。参加者らは多様な企画を通じ、主席生誕100周年を盛大に祝った。
100周年を契機に
祝祭ではまず、主催者を代表し金学福委員長があいさつを行った。
金委員長は、朝鮮戦争終結直後で国の状況が極めて困難な中でも、主席は、異国で暮らす子どもたちのために多額の教育援助費と奨学金を送ってくださったと述べ、「そのおかげで今日の民族教育と同胞社会がある。どんなに月日が流れ世代が変わろうとも、主席が注いでくださった恩恵を絶対に忘れてはならない」と強調した。また、主席生誕100周年を契機に、京都同胞社会の団結をいっそう強め、愛族愛国事業に革新をもたらそうと呼びかけた。
「金日成主席生誕100周年を慶祝する京都実行委員会」の本田克巳委員が祝辞を述べた。
本田委員は、1983年に初めて訪朝した際、垣間見た主席の偉大さについて言及した。一方で、「人工衛星打ち上げは、どの国でも権利が認められている。なぜ朝鮮がそれを行おうとすると『ミサイル』とみなされてしまうのか。そういった差別に強い憤りを感じている」と語った。また、アジア諸国の友好親善と日朝友好促進のために尽力していきたいと話した。
若い世代に期待
祝祭では、多彩な企画が催された。
校門付近には同胞、朝高生らが運営する「B級グルメ屋台」、「スイーツ屋台」などが設置された。先端に色のついた割り箸を用いて、各屋台の人気投票も行われた。
運動場奥には、囲碁競技スペースや「サイエンス屋台」が設けられた。
留学同メンバーらが運営した「サイエンス屋台」では、シャボン玉、スライム作りなどの科学実験が行われ、終始、多くの子どもたちで賑わっていた。
特設舞台では、京都中高の吹奏楽部と民族管弦楽部による楽器演奏が披露された他、「ウリウリ! コッポンオリ!」コンサート、支部対抗のど自慢大会などが行われた。
参加者から多くの注目を集めた支部対抗のど自慢大会は、各地域から集まった同胞が一体となり和気あいあいとした雰囲気の中で行われた。
一方、昨年、日本各地にある111の地域青商会の中から「優秀KYC賞」に選ばれた伏見青商会は、独自に制作した曲「世紀を継ぎ、世代を継ぎ(세기를 이어 세대를 이어)」を披露した。
伏見青商会の白善斗会長(40)は「1世、2世の功績を忘れずに、子どもたちのために頑張って行こうという気持ちを込めて歌った」と話した。
女性同盟京都府本部の孫永姫顧問(88)は、「私たちの世代は、寝ても醒めても主席のことだけを信じ歩んできた。主席のように偉大な指導者に出会えたことが、人生の誇りだ」と話した。またこの日、多くの若者で賑わう祝祭の様子を見ながら、今後の京都同胞社会を担う若い世代の活躍に期待を寄せた。
フィナーレでは京都朝鮮歌舞団の歌に合わせ、同胞たちが「統一列車」を作り場内を駆け回った。輝かしい笑顔を浮かべる若者たちが「統一列車」の先頭を走っていた。
(李炯辰)