〈子ども美術館 8〉優秀賞「赤いオオカミ」(水彩)
2011年01月19日 00:00 文化尼崎朝鮮初中級学校・初級部2年 魯蒼生
稲妻走る嵐の中、肉をくわえるオオカミを大胆な筆遣いで描いている。
白く描かれた目やまつげ、点々と描かれた毛並みも魅力的だ。
雷に打たれても肉を放さない野生の強さ。
ユーモラスでもあり、原始的でもある。
自然界の頂点の一つとして君臨するオオカミは力の象徴。
人が抱く古代から受け継がれた強いものへのあこがれ、敬いを感じる素直な絵である。
(中央審査委員・崔誠圭)