〈みんなの健康Q&A〉メタボリックシンドローム(下):予防と対策
2010年03月17日 00:00 文化・歴史Q:メタボリック症候群(メ症候群)に打ち勝つため、食事習慣において大事な心構えはどのようなことですか。
A:摂取カロリーを減らすためといって単純に食事を抜く人がいますが、一時的に減量が必要なスポーツ選手ならともかく、一般人においては日常的にはすすめられません。特定の栄養素、ビタミンあるいはミネラルに偏ることなく栄養バランスを考えた食事をきちんととることが、体調管理という意味でも大切です。そのうえで、自分の判断で結構ですから腹八分目を心がけてください。もう少し食べられるかな、というところでやめるのがちょうどいいでしょう。次に心がけるべきことは、食事にゆっくり時間をかけることです。早食い、まとめ食いをせずに、時間をかけて食物をよく噛むということが重要で、それにより唾液分泌が促進されます。唾液には消化酵素が含まれていて消化を助ける作用があり、同時にまた、よく噛むことで顎の筋肉の動きが活発になり脳にも良い刺激を与えてくれます。消化がよくなると、少食でも満腹中枢が刺激されるため満足感が得られるという好循環をもたらします。精神的ストレスから大食いに走ってしまうことがありますので、そういった面の対策も必要です。