〈徐千夏先生の保健だより 10月〉子どもの耐性と大衆性を育てよう
2009年09月30日 00:00 文化・歴史イギリスの小児科医イリングワースは「しつけをしないことは子どもにとって有害であり、子どもを〝甘やかす〟ことになる。その結果、甘やかされた情緒不安定な子どもができあがる」「しつけを行っておかないと、非行、事故誘発性、他の望ましくない行動へと導く重大な結果になりかねない」と述べています。
不登校、いじめ、非行、学級崩壊、キレる子どもたちなどさまざまな問題行動がウリハッキョでも起こっています。これは学校に要因があるというよりも、むしろ子ども自身の耐性の未発達が重要な要因ではないかととらえる学者もいます。
耐性とは「欲求が阻止されても、不適当な行動に訴えたりせず、それに耐えて適応していくことのできる心の能力」と定義されており、「心の免疫体」「心のブレーキ」「心の抵抗力」と言い換えることができます。