〈論考 11〉「ポスト冷戦後」の時代を読む
2008年12月08日 00:00 朝鮮半島自主化に向かう世界と朝鮮半島
今、世界が大きく動いている。「ポスト冷戦後(冷戦後の後)」というと同語反復のようだが、文字通り「ポスト冷戦後」というべきターニングポイントを迎えていることを予感させる米国発の出来事が続いている。新自由主義的グローバリズムに起因する世界金融危機、反テロ戦争を看板に掲げたイラク侵略の泥沼化、これらを背景とした大統領選挙での共和党の敗北、朝鮮半島をみても「テロ支援国家」名簿からの削除に象徴される対朝鮮敵視政策転換への動きなどがそれだ。米国による軍事的・経済的一極支配の挫折は、ほぼ20年にわたったポスト冷戦期が、ついに終わりを告げようとしていることを示している。