〈朝鮮と日本の詩人 70〉倉橋顕吉
2008年10月20日 00:00 文化・歴史わびしいアリランの調べ
怒っているのだろうか、
なだめて
居るのだろうか、「朝日」をくわえた男の
目が鋭い。
朝鮮の少女はじっと
うつむいて
泣きだしそうな顔を
こらえ、
扇子の紐をまいたり
ほどいたり、
さっきから
駒下駄の歯が小さく
コンクリートをうって居る。
その音は
私の胸にしのびこむ。カタカタコト。
どこまで
ひろがってゆくのか
その音は
この胸に波紋をつくる。
わびしいアリランの調べ
怒っているのだろうか、
なだめて
居るのだろうか、「朝日」をくわえた男の
目が鋭い。
朝鮮の少女はじっと
うつむいて
泣きだしそうな顔を
こらえ、
扇子の紐をまいたり
ほどいたり、
さっきから
駒下駄の歯が小さく
コンクリートをうって居る。
その音は
私の胸にしのびこむ。カタカタコト。
どこまで
ひろがってゆくのか
その音は
この胸に波紋をつくる。