〈みんなの健康Q&A〉C型慢性肝炎(上):症状と治療
2008年07月02日 00:00 文化・歴史HCV感染 30~35年で発ガンの危険
C型肝炎ウイルス感染者は日本国内で200万人とされ、その多くが慢性肝炎患者であることから、C型肝炎は日本の「国民病」とされている。
一方、朝鮮や日本を含む東アジアではB型肝炎ウイルス感染がまん延しており、在日同胞にも母子間感染によるB型肝炎ウイルス感染者が少なくない。日本国内におけるB型肝炎ウイルス陽性者は150万人であるという。
これらウイルス性慢性肝炎は自覚症状が伴わないため、病気として気付かれることなく、数十年の経過を経て肝硬変、肝細胞ガンへ進行し、その症状が現れた時にはすでに治療が困難なことも稀ではない。しかし、早期に診断されるならば、病気の進行が遅く十分な時間が得られるため、治療によりその進行を食い止めることが可能な疾患でもある。
とりわけ、最近4~5年間におけるウイルス性肝炎の診断と治療法の進歩は、それ以前の10年間におけるそれを明らかに凌駕している。2回にわけて最近の話題を紹介する。