〈みんなの健康Q&A〉春先のうつ(下):ケアと治療
2008年05月21日 00:00 文化・歴史Q:身近な人がうつ病にかかった場合、周りはどう接したら良いのでしょうか。
A:うつ病患者の家族の心がけを少し説明しましょう。うつ病をはじめ、心の病の治療のためには、家族をはじめ身近な人たちの協力が非常に大切です。うつ病を理解し、本人の話を良く聞き、共感的に接し、叱咤激励しないようにしましょう。決して悩みを、「たいしたことない」と否定せず、説得、反論、説教などをしないようにしましょう。うつ病の苦しみは、外見から想像する以上に大きいものです。それから、うつ病の症状がひどい時は重要な決定をしてはいけません。悲観的、絶望的な心理状態になるうつ病では、さまざまな問題に対して正しい判断はできなくなりますから、ものごとを焦って決断をするようになってしまいます。判断を誤り、後々になって後悔することが多いのも特徴ですから、重要な決断は一旦棚上げにし、病気が回復した段階で答えを出した方が良いでしょう。