〈同胞美術案内 8〉金漢文/自然に対する感情を作品に
2007年12月27日 00:00 文化変化する波動と不動の岩
芸術作品の中にこそ真の自然の姿が宿る。
金漢文(1936-1991)の作品「夜明け」。
地平線の向こうから続く海と、その海底深く根を下ろした岩々が描かれる。波は画面左右に揺らめき、岩とぶつかるところでしぶきを上げる。蒼々とした空と海。その中に十分な量感を持って岩が描かれている。
「風景画」という絵画分野があるが、人が自然を芸術作品に収める時、どのような感情が働いているのだろうか。