〈みんなの健康Q&A〉アスペルガー症候群-特徴と対処法
2007年12月12日 00:00 文化・歴史コミュニケーションや想像力の障がい
Q:アスペルガー症候群について教えてください。
A:私の勤めるクリニックは主に大人を対象とした心療内科・精神科のクリニックですが、患者さんの中にはアスペルガー症候群の方たちも多くはありませんがいらっしゃいます。
アスペルガー症候群(アスペルガー障がいとも呼ばれます)とは、自閉症の一つのタイプで、3歳までの言語・認知面の発達は正常ですが、社会的な相互交流と興味の限定において自閉症と同様の特徴を示すものとされています。アスペルガー症候群と近いとされる自閉症には高機能自閉症と呼ばれるものがあります。この二つの自閉症をごく簡単に分けると、知能は正常だが言葉の遅れがあるものを「高機能自閉症」と呼び、知能が正常で言葉の遅れがないものを「アスペルガー症候群」といいます。
アスペルガー症候群は学習障がいや知的障がいと同じ発達障がいというグループに属しています。200~300人に1人位の発症頻度で、女児よりも男児の方が3~4倍ぐらい多いといわれています。