〈朝鮮と日本の詩人 26〉浜田智章
2007年03月15日 00:00 文化・歴史浜田知章という詩人がいる。1920年生まれだから、今年86歳になるが、詩を本格的に書きはじめたのは、1948年に個人誌「山河」を創刊した時であった。51年に「山河」が同人誌になると、ここで長谷川龍生、小野十三郎たちと知己となり、のちに富岡多恵子、倉橋健一たちとも親しく交わった。52年に、在日の詩人許南麒も同人であった詩誌「列島」に加わり、56年に自家版の「浜田知章詩集」を上梓した。以後、評論集「みんなで詩を書こう」「浜田知章第二詩集」「-第三詩集」を刊行し、82年には「日本現代詩文庫」の第5集「浜田知章集」が出た。これには「朝鮮の女」「ソウルの雨」など8篇の朝鮮関係の作品があり、そのうちの6篇が朝鮮戦争をテーマにしたものである。