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〈朝鮮と日本の詩人 14〉伊藤信吉

2006年07月21日 00:00 文化・歴史

2002年に95歳で永眠した伊藤信吉は、私の知るかぎりでは、明治以後の日本の詩人のうちでもっとも永く生きた詩人である。彼が身近に接した詩人は島崎藤村、萩原朔太郎、室生犀星、高村光太郎ほか十指に余り、そして中野重治、壷井繁治をはじめとするプロレタリア詩人たちの多くがあって、日本近代詩、現代詩の歴史をそのまま歩んできたといっても過言ではなかろう。

信吉は1906年に前橋市で生まれ、同郷の朔太郎に師事して詩作を始め、プロレタリア詩人会の創立に参加し、つづいてプロレタリア文学団体「ナップ」に加盟した。

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