〈朝鮮名峰への旅 15〉凄まじい水の力 溶岩台地削った天軍岩
2005年08月26日 00:00 文化・歴史8月半ばとなると、優勢を誇っていた太平洋高気圧が弱まり、大陸の高気圧が朝鮮半島を覆い始める。朝夕、急激に涼しくなる。空は澄み渡り、どこまでも続く青空はいちだんと高く感じる。
天池は周りをカルデラ壁に囲まれている。夜の湖畔に立つと、真の暗闇が訪れる。空気が澄み渡るこの時期、夜空を振り仰ぐとそこはまさに天然のプラネタリウム。真上には南北に天の川が流れ、降るような満天の星空は、星座を見分けるのに苦労するほどだ。
朝、ペゲボンホテルから鴨緑江に沿って白頭山へと向かう。白頭山からは、三本の大河が流れ出す。一本は中国内を流れる松花江である。二本は中国との国境をなす、鴨緑江と豆満江である。この二本の川は白頭山の中腹から湧き出した水が源流となっている。