共同通信社刊「世界遺産 高句麗壁画古墳」、高句麗文化の真髄を照らす
2005年08月24日 00:00 文化・歴史本書は今、東京・赤坂の国際交流基金フォーラムで開催中の「高句麗壁画古墳展」で会場売りされているきわめて希少価値の高い豪華本。朝鮮民族の美意識の原点とも言われる高句麗古墳壁画の図版280枚、模写図版69枚がすべて美しいカラー写真で紹介されている。本をめくるだけでも、はるか千数百年前の古代の華麗で絢爛たる高句麗文化の世界に浸ることができる。すべての図版には丁寧な解説が添付されており、学術的にも貴重な第一級の史料であるのは論をまたない。朝鮮と日本、東アジア全体の歴史と文化を見渡す大きな視点と専門的な解説が本書の大きな魅力の一つであろう。