〈朝鮮歴史の断片 2〉王室支配と封建制度
2005年07月01日 00:00 歴史19世紀、腐敗堕落した朝鮮王朝
19世紀、李氏朝鮮の国王に純宗、憲宗、哲宗の3人がいた。長期政権にあぐらをかいていた3人は、安逸をむさぼっている間に妻方の安東金氏らに実権を握られた。国王中心の封建国家でこのような事態が発生すると、派閥を生み賄賂と権勢政治がはびこるようになる。
1863年に哲宗が病死した。彼には皇子がいなかったので、王室で論議した結果、王族・李應の次男、命福が26代目国王として高宗を名乗ることになった。このとき高宗は12歳だったので、実際には彼の父が大院君を名乗り実権を握った。