〈月間メディア批評〉放置される政治家の妄言
2005年05月26日 00:00 朝鮮半島「無知の極み」
日本の土、日曜日の午前中に放送される各テレビ局の時事番組は、日本人を歴史健忘症にして、反民主主義者になるよう洗脳している。極右政治家、御用学者が中国の「反日教育」を引き続き非難し、作家、漫画家やら弁護士が無責任な発言を繰り返している。おまけに横浜市長までが出演して、低劣な政治評論を行っている。「あなたの仕事は横浜市をどう良くするかではないのか」と言ってあげたくなる。
ひと昔前なら、政府与党を批判する進歩的、左翼的文化人も討論に少しは加わったものだが、最近は、右翼・反動の人士ばかりが登場する。公共の電波における公平さを装うことさえしなくなった。
5月21日朝の日本テレビの番組を見ていたら、「この中で日本の常任理事国入りに反対の人はいませんよね」と司会の辛坊治郎氏が出演者に問いかけた。手を上げる者はいない。中嶋嶺雄・東京国際大学学長が、国連をつくった戦勝国の中国は今の台湾にある中華民国だなどというアナクロ妄言をした後、「中国の反日デモは国際的に批判されて失敗だった」と断定した。こんな「学者」に教育を受ける学生が哀れだ。