〈朝鮮名峰への旅 12〉水ぬるむ豆満江 一番早く芽吹くヤナギ
2005年04月22日 00:00 文化・歴史4月の声を聞くと、寒い北国にも遅い春がやってくる。しかし、それはほんのわずかな足音であり、注意深くあたりを眺めないと聞き逃してしまう。
太陽は、冬至に比べればはるかに高く、日の出は早い。紫外線が強く、日焼けのシーズンでもある。雪の反射により、下からも強い光線が容赦なく当たる。顔が黒くなるだけならまだよいが、リップクリームをうっかり塗り忘れると、唇がひび割れてしまう。飲み食いするたびにひび割れた唇に強くしみて、とても不快な思いをする。
山に積もった雪はザラメ雪となる。朝夕はカチンカチンに凍りつくが、山の中を歩くにはこの季節が最も適している。ブッシュや岩石などが雪の下に埋まり、どこへも自由に歩いていける。