〈朝鮮名峰への旅 10〉ナタでブッタ切られるような苛酷な寒さ
2005年02月04日 00:00 文化・歴史ペゲボンホテルより鯉明水へと向かう。2月の白頭山はさらに厳しく冷え込む。
明け方の気温がマイナス30度に下がることはあたりまえだ。日中でもホテル周辺で、気温はマイナス20度近くにしか上がらない。すべてが凍りついて、かちんかちんと音が聞こえてくる気がする。
しかし積雪はそれほど多くはない。1回に降る雪の量は数センチだ。さらさらした粉雪が、しんしんと音もなく降ってくる。白頭山中に入ると、雪は真横から吹きつけたり、下から吹き上げたりする。しかし、ペゲボンホテルのある付近は深い森林に囲まれているため、ほとんど風がなく、雪は上から降る。