〈朝鮮名峰への旅 6〉一面の草紅葉、朝焼け、夕焼けでまっ赤に染まる山
2004年10月01日 00:00 文化・歴史白頭山の紅葉は、思っていた以上に早くはじまる。8月下旬になると、山の稜線が心なしか明るく感じられる。稜線の岩石が乾くためか白っぽくなってくる。わずかばかりの養分を求めて斜面にこびりついていた草が、色づきはじめる。9月に入ると一面の草紅葉となる。とくに朝焼けや夕焼けの時、山はまっ赤に染まる。
この時期、空はいちだんと澄みわたり、はるか彼方まで見渡せる。日の出前、白頭山の稜線に立つ。今まで見ることのできなかったはるか遠くの台地が、くっきりと見える。南胞胎山の山々、そして西北方面に目を転じると、大陸の大地がどこまでもどこまでも大きく広がっている。大陸の山に登っているのだと、あらためて実感する。