〈ウリ民族の姓氏-その由来と現在 68〉学問に長けた人物多い石氏/種類と由来(55)
2002年06月07日 00:00 文化・歴史石氏は稀姓の後半に位置し、73の本貫を持つ。
主な本貫と始祖は、花園(慶尚道)・石汝明、忠州・石冑(ソク・チュ)で、ともに高麗の文臣。ほかに広州・楊州の本貫が知られている。
石氏の歴史は古く「三国史記」は新羅第26代・真平王(579~632年)のとき、伊★(氵に食)(第2位)の石品が同僚と反逆を図って失敗し、処刑されたと伝えている。
高麗時代、忠州石氏の石冑は、忠烈王の側近として権威をふるった。また石隣は地方の兵馬使(司令官格)を務め、石文成は三司(財政担当)の右使(正2品)を歴任している。
花園石氏の子孫は、始祖に似て学者が多い。李朝時代、石之珩(チヒョン)は孝宗が認める学者であったが、昇進の機会に恵まれず、生涯、開城で学究生活を送ったという。