〈男子サッカー〉インドネシアに4-1で勝利

[`evernote` not found]
Facebook にシェア
LINEで送る

ベスト8進出、李栄直選手がアシスト

男子サッカー決勝トーナメント、朝鮮対インドネシア戦。2点目を決めて喜ぶチョウ・グァン選手(写真:盧琴順)
男子サッカー決勝トーナメント、朝鮮対インドネシア戦。2点目を決めて喜ぶチョウ・グァン選手(写真:盧琴順)

【仁川発=李永徳】朝鮮男子サッカーチームが26日、ベスト16でインドネシアと対戦し4-1で快勝した。ベスト8に進出した朝鮮男子は28日にアラブ首長国連邦(UAE)と対戦する。大阪朝高出身の在日プロサッカー選手、李栄直選手(J1・徳島ヴォルティス所属)はこの試合で今大会3試合連続となるフル出場を果たし、アシストを記録する活躍でチームの勝利に大きく貢献した。

名アシストでチームの勝利に大きく貢献した李栄直選手(写真:盧琴順)
名アシストでチームの勝利に大きく貢献した李栄直選手(写真:盧琴順)

合流間もない大型FWが結果残す

朝鮮女子の準々決勝後に行われたこの試合には大挙してインドネシアサポーターが集結。

「南北共同応援団」や朝鮮選手団も熱いエールを送ったが、相手応援団の声援が優り会場はアウェーさながらの雰囲気に包まれた。

試合では同胞の李栄直選手がスタメン出場。またA代表の経験があり現在スイスリーグでプレーしている大型FWパク・クァンリョン選手も24日にチームに合流して間もないがスタメンに名を連ねた。

会場の雰囲気に気圧されることなく、早速パク・クァンリョン選手が自身の実力を証明してみせた。

前半19分、右サイドから放たれたクロスに対して相手DFと競り合いながらも、188㎝の長身を活かしてヘディングシュートを叩き込み先制点をあげた。

李栄直選手は効果的なサイドチェンジでチームをコントロールし、時にはサイドにポジションを移すなど積極的な動きを見せていた。そしてついに待ちわびた瞬間がやってきた。

代表に選出されて常々「結果を残したい」と語っていた李選手は、前半39分右サイドからゴール前へと「狙い通り」の絶妙なクロスを配給すると、綺麗なカーブがかかったボールは寸分の狂いもなくFWチョウ・グァン選手の頭のもとへ。そして仲間のへディングシュートがゴールネットを揺らすと、アシストを決めた李栄直選手は拳を握り締め、それを熱い声援を送る朝鮮選手団の方へと突き上げた。観客席からはすぐさまその活躍を称える熱烈なコールが鳴り響いた。李栄直選手は同胞選手としての真価を北南の人々の前で証明し、彼らのハートをしっかりと掴んでいた。

流れに乗った朝鮮はその後MFチョン・イルグァン選手が1点を追加して、3-0で前半を折り返した。後半15分に失点したが、同21分にゴール前の混戦からMFチョン・イルグァン選手がゴールを奪い4-1。75分にはゴールキーパーを交代するなど余裕を見せ、大勝でベスト8進出を決めた。

(사진 로금순기자)
(写真:盧琴順)

前線の基準点になりチームの攻撃を牽引したパク・クァンリョン選手は「(得点をあげ)我が祖国と人民に喜びを与えられて嬉しい」としながら、「毎試合全力を尽くし優勝に貢献したい」と抱負を語った。

ユン・ジョンス監督はチームの中で存在感を発揮してきた李栄直選手について「選手たちとの呼吸が合ってきた。(アシストには)彼の長所がしっかりと表れていた。これからもっと活躍してくれることを信じている」と期待を寄せた。

アシストを記録しただけでなく、最終ラインの裏までもカバーし体を投げ出したプレーで相手の攻撃を防ぐなど攻守に奮闘した李栄直選手だが、自身のプレーには全然満足できていないと話す。

「簡単なミスが多いし、まだチームの雰囲気を一変させられるプレーができていない。これからの戦いに向けてチームの守備をさらに強固にしなくてはいけない。そのためにもプレーで貢献しながら、もっと積極的に意見を出していきたい」

(朝鮮新報)