TODAY 2026年 10月 14日

〈愛知・名古屋アジア大会〉届いた思い、こぼれた笑顔/朝大ボランティア日記

2026年10月03日 13:08 朝大ボランティア日記

愛知で東ティモール選手団をサポートするボランティア活動を終え、東京への帰路についた私に、急遽、新たな役割が回ってきた。東京でダイビング競技の朝鮮選手団をサポートしてほしいという内容だった。私はためらうことなく、二つ返事で引き受けた。

選手たちは皆、私とあまり歳の変わらないオンニたちだった。かのじょらは私を妹のように可愛がってくれ、すぐに打ち解けた。移動中や休憩時には、他の朝鮮代表選手の写真や動画を熱心にのぞき込む姿があった。多くの朝鮮選手らが寝食を共にし、応援し合える愛知とは違い、東京に滞在するのは高飛び込みの選手団のみ。どこか寂しげなオンニたちを目の当たりにし、私は朝大の友人たちに激励の動画を募った。

翌日、その動画を見せると、自分たちに向けたメッセージだと分かった瞬間、かのじょらの目がキラキラと輝いた。何度も繰り返し再生するうちに表情もほころび、顔いっぱいに笑みがこぼれた。その姿を見て、私の小さな行動が、少しでもかのじょらの心を和らげたのだと感じた。

写真、動画に夢中な朝鮮選手たち

写真、動画に夢中な朝鮮選手たち

競技当日、会場には同胞らに加え、東京の朝鮮学校に通う児童・生徒らが駆けつけた。

会場いっぱいに広がる純粋無垢な児童・生徒たちの声援と、その期待を背負って祖国の威厳を轟かせようと奮闘する選手の姿に胸が熱くなり、私は予選の1ターン目から涙を堪えられなかった。

試合後の選手たち

そんな熱狂と感動を共にした後、開かれた歓送食事会。和らいだ表情のオンニたちが口を揃えて語ったのは感謝の言葉だった。「これまでの国際大会では応援団がおらず孤独だった。けれど今回は同胞の愛と温かい情に包まれ、堂々と競技に臨めた。本当に幸せだった」と。

その席で、私たちは歌も披露した。大好きなウリノレを祖国の選手団と一緒に歌える時が来るなんて、夢心地で涙が止まらなかった。

「何もできず、申し訳なかった」と漏らす私を、オンニたちは「そんなこと言わないで」と愛を込めて叱ってくれた。朝大から毎日往復3時間以上かけてかのじょらの元へ駆けつけた日々は、少しも苦ではなかった。そこに、祖国の姿があったからだ。短い間ではあったが、ウリを繋ぐ情は私の胸に深く刻まれ続けるだろう。

(外国語学部3年・申慧琳、朝鮮選手団担当)

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